カミーユ・プレイエル
(gallica.bnf.frより)
フレデリック・ショパン
(gallica.bnf.frより)
4. ピアニストとして
カミーユ・プレイエルは優秀なピアニストでした。
作曲家でありピアニストであった父のイグナーツ・プレイエルに連れられて、1805年にウィーン旅行をした際には、ハイドンやベートーヴェンにも会い、17歳のカミーユはベートーヴェンの演奏に感銘を受けたそうです。
1826年、36歳の時に音楽家の道を諦め父のプレイエル社を継ぐ決心をしたそうですが、後の1834年に「カミーユ・プレイエルは、もしピアノ製作の仕事に没頭しなければ、今頃我々の最も優秀なピアニストの一人になっていたことだろう・・・」と音楽雑誌の記事に書かれています。
また、ショパンもプレイエルの演奏を高く評価しており、「今日モーツァルトの弾き方を知っている人はプレイエル以外にはいない。私が彼と一緒に4手のためのピアノソナタを演奏する時、私は彼から学ぶのだ。」と言ったそうです。
二人の弟子であったGeorges Mathiasは、二人の間に感じた類似性を後に思い出しながら書き残しています。
「音楽的な感情の繊細さや優雅さにおいて、ショパンとプレイエルは同等だったと思う。私はこれまで、どんなに二人が完璧に類似していたかを言い表し得たことがない。彼らは、同一のピッチで調律され完全に調和した2台の楽器のようだったのだ。お互いによく理解し合っていた。」
(続く)参考資料:' Chopin et Pleyel ' Jean-Jacques Eigeldinger著、Fayard出版、2010年
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