フランスピアノの魅力~Le charme du piano français~
フランス・パリのピアノ修復工房で10年半働き、帰国して東京で仕事を始めたピアノ調律師です。 パリで知った戦前のフランスピアノの魅力を日本の皆様にもお伝えしたいと考えています。 このブログでは、ピアノ調律師として、修復師として、また一人の人としての日々の活動をご紹介していきます。
2026年5月21日木曜日
2026年5月20日水曜日
2026年5月19日火曜日
2026年5月18日月曜日
1857年製オーシェール・フレール モデル2 キクイムシ
ヒッチピン板
底板
脚
燻蒸トラックの中
密閉されました
注入されたガス
1857年製AUCHER FRÈRES(フランス・パリ)モデルNo.2
ピアノが到着して観察してみると、大きな問題に気づきました。
無数に開いたキクイムシの穴です。
古いピアノにはよく見られる穴なのですが、これが昔に開けられた古い穴の名残なら問題ありません。
しかし今も中に虫が住んでいたり、卵が残っていて今後生まれて出てきたりすると、ピアノの木がどんどん食べられていきますし、出てきて他のピアノや家具や家などに移ってしまうと大変なことになります。
殺虫剤を注入しながらしばらく様子を見ていたのですが、どうも古い穴ばかりではないようで不安が募りました。
5年前にも一度、古いフランスピアノにキクイムシが出て駆除した経験があるので、恐ろしさをよく知っていました。
キクイムシは、木の中に卵を産み、その卵が孵って生まれた幼虫は木を食べて穴を開けながら成長するそうです。
放っておくと木の中はトンネルだらけのスカスカになってしまいます。
殺虫剤を根気よく注入して駆除する方法もありますが、完璧に駆除するには、専門家による燻蒸(ガス室で殺虫、卵も死にます、小さな穴の中まで浸透しますので、完全駆除できます)しかありません。
非常に高価な駆除作業ですが、お客様と相談して、行うことに決めました。
これから暖かくなり、キクイムシが活動を始める時期が来る前にやる必要がありました。
急いでピアノを解体し(解体しなくてもできる作業ですが、燻蒸トラックにピアノを自分たちで運び込まなければならないため、なるべく軽くするために解体)、準備して、専門家により3日間かけて燻蒸をしていただきました。
ガス室に閉じ込めて虫を殺すことには、少々罪悪感がありましたが、ピアノを救うためには仕方がないことでした。
これでキクイムシは完全駆除され、安心して作業に取り掛かれます。
STOP WAR !
2026年5月17日日曜日
春の風景24
新緑
コシアブラ
(近所に自生)
椎茸
(ワダケンガーデンに自生)
シロヤマブキ
(ワダケンガーデンにて栽培)
ヤマブキ(八重)
(ワダケンガーデンにて栽培)
スイセン
(ワダケンガーデンにて栽培)
チューリップ
(ワダケンガーデンにて栽培)
今年は季節が早く進んでいます。
山菜はどんどん出てきて食べきれないうちに終わっていきます。
お花も一度に出てきて、どんどん咲いています。
春蝉も鳴き始めた様子。すべてが例年より早いです。
STOP WAR !
2026年5月16日土曜日
2026年5月15日金曜日
2026年5月14日木曜日
2026年5月13日水曜日
1857年製オーシェール・フレール モデル2 修復開始2
1857年製AUCHER FRÈRES(フランス・パリ)モデルNo.2
オーシェール・フレールというメーカーは、フランスのパリで1820年頃からピアノを作っていた小メーカーです。
その頃はピアノ製造が盛んになり始め、フランスにもたくさんのメーカーが存在していました。1820年頃には30社、1850年頃には200社ほどもあったと言われています。
エラールやプレイエル、ガヴォーのように生き残ることが出来なかったメーカーは、その後忘れ去られてしまいました。
でも当時、オーシェール・フレールは博覧会で金メダルをとったほどですから、良いピアノを作っていたのでしょう。
なぜこのピアノが日本にやってきたのか、その経緯はわかりません。
少なくとも100年前には日本にあったようです。
もう何十年も、ボロボロの状態で誰にも弾かれず、でも家族と一緒に暮らしてきました。
ずーっと待ち続けていたピアノが、今年修復されることになりました。
STOP WAR !
2026年5月12日火曜日
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