2021年6月4日金曜日

ポストショパン時代のエラール VS プレイエル 最初の調律(プレイエル)

 


1860年製PLEYEL モデルPetit Patron グランドピアノ 2m20
ようやくアクションが組み上がり、一応音を出せる状態になったので、最初の調律をしました。
修復していて、この瞬間が一番待ち遠しく、楽しく、嬉しく、ドキドキでもあります。
どんな音のピアノになったか、最初の印象がわかる時です。
アクションの調整がまだまだ出来ていないので、本来の音とは言えないのですが、音色の性格がわかります。
調律をして少し弾いてみて、このプレイエルの最初の印象は、なんてピュアな音色なんだろう、というものでした。
平行弦のピアノは総じてピュアな音がしますが、このピアノは格別のように思われました。
プレイエルらしい鼻にかかったような発音もしています。
そして、タッチの調整が全くできていない段階でも、強弱をかなり付けることができるのには驚きました。
これがシングルアクション=指先のコントロールが直に音につながる、ということを実感しました。
これからアクションをさらに整えていき、細かく調整をしていくと、さらに音は良くなります。
シングルアクションの良さを最大限引き出すことが、私の目標です。

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