1860年製PLEYEL モデルPetit Patron グランドピアノ 2m20
アクションの位置を決めるため、ハンマーと弦、鍵盤とダンパーアクションの関係を見ます。
全体を見てちょうど良いところに位置を決め、棚板の左側に付いている木片の厚さを調節します。
このピアノは木片がビス留めではなく糊付けされているので、一度剥がして薄い木を挟み、再度糊付けしました。
ロングセンターピンのハンマーは、フレンジが分かれていないのでハンマーを一つ一つ動かすことができません。
弦合わせは、シャンクを温めて少し傾けて行いますが、やり過ぎるとセンターピンをガタにしてしまうので、完璧を目指さず、適当なところで良しとします。
ソフトペダルを踏んだ時に隣の弦に当たらないか、なども確認しておきます。
アグラフのない高音部分は、ハンマーの間隔を大体揃えた後、弦の方をずらしてハンマーに合わせます。
ダンパーアクションもフレンジがビス留めでなく糊付けなので、一つ一つ動かすことができません。
鍵盤との関係をよく見て、どうしても当たってしまう場合は、鍵盤を少し削ったり傾けたり、その場に合わせて工夫します。
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