2017年7月1日土曜日

現在私が修復中の1838年製プレイエル・ピアニーノとショパンが使用した1838年製プレイエル・ピアニーノとの比較4

マヨルカ島ヴァルデモーサでショパンが使ったとされるプレイエル
製造番号:6668 (1838年製)
(http://gallica.bnf.fr/より)


現在私が修復中のプレイエル・ピアニーノ
製造番号:6720 (1838年製)


ショパンのピアニーノと現在私が修復中のピアニーノとの比較1

ここまでご説明してきたように、マヨルカ島ヴァルデモーサに現存するピアニーノが本当にショパンが使っていたものだったのか、ということに疑問は残るのですが、プレイエル社の記録の範囲内で、ショパンが購入したピアニーノと現在私が修復中のピアニーノとの比較を試みてみることにしました。
この比較では、2台が製造過程の中でとても近いことがわかり、あらためて自分の仕事の意義を感じている次第です。

1. ピアノの構造
6668=ピアニーノ、6オクターブ1/2、2本弦、2本ペダル
6720=ピアニーノ、6オクターブ1/2、2本弦、2本ペダル

2. 外装
6668=マホガニーの普通タイプの木目で装飾なし
6720=ローズウッドの木目で真鍮の象嵌と装飾付

3. 価格
6668=1200フラン
6720=1500フラン

4. 製造開始
6668=1838年5月
6720=1838年6月

5. 完成
6668=1838年9月
6720=1838年8月

6. 購入者
6668=Chopin / Paris
6720=Roger / Paris

7. 支払い完了
6668=1839年6月
6720=1838年10月

ここまでで分かることは、この2台のピアノは構造が全く同じで外装のみが異なる(=価格が異なる)ということ、ほぼ同じ時期にプレイエル社の工場で製造されたということです。
(続く)

参考資料:
ARCHIVES PLEYEL (http://archivesmusee.citedelamusique.fr/pleyel/archives.html)

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