1925年製GAVEAU モデル1 (1m52)
鍵盤の象牙と黒檀を磨いて、きれいにしました。
象牙は自然のものですので、時間が経つと黄色くなります。
人の汗などの汚れが染み込むと、磨くだけでは落ちません。
薬品を使い漂白する方法もあるのですが、私はやっていません。
薬品は象牙を傷めますし、漂白した鍵盤は剥がれやすくなるからです。
サンドペーパーで削って白くする方法もありますが、やりすぎると象牙が薄くなってしまいます。
鍵盤は真っ白でなければならない、という考えをやめ、多少黄色くても清潔に掃除をしてあれば良いではないか、と柔らかく考えることにしました。
昔の象さんから提供していただいた貴重な象牙です。
なるべく長く使用できるよう、多少のシミや黄ばみは我慢して、弾かせていただいてもいいのではないでしょうか。
象牙=黄色っぽい、と刷り込まれて育ったのですが、ピアノ修理の世界では必ず漂白するので不思議に思っていました。白くても油っ気のうせた象牙は意味が無いと思い、私も自分のピアノの時は断った変わり者ですので賛成!
返信削除ありがとうございます!黄色くても気にならない方も実は結構いらっしゃるので助かります。白くしなければピアノが売れない、というのは、実は私たちピアノ業者側の勝手な思い込みかもしれませんね。明子
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