フランス・パリのピアノ修復工房で10年半働き、帰国して東京で仕事を始めたピアノ調律師です。 パリで知った戦前のフランスピアノの魅力を日本の皆様にもお伝えしたいと考えています。 このブログでは、ピアノ調律師として、修復師として、また一人の人としての日々の活動をご紹介していきます。
今の感覚からすると、響板の目がまっすぐで一枚一枚の幅がとても広いようですね!しかも旧塗装の色がまだみずみずしく輝きすらあります。製造から40年も経たない通常の日本製アップライトの響板が、白茶けたorダークブラウンの元気のない色なのに、このピアノはほぼ100年経ってますよね。ウチにも国産60年物がありますが、木目自体はこんなに詰まっておらず曲がってますが、やはり底力のある黄金色に輝いています。支柱も、親板の後ろ側も、全部。60年前より以降で、なにか製造方法が大きく変わったのでしょうね。我々には分からずあまり話題にならない、でもたぶん楽器には大切な気がするその違いをもっともっと、発信していって欲しいです。
響板ニスは、響板割れ修理が必要ない場合は剥がさずそのまま使っても何も問題ないほどです。割れの修理をする場合は、全部剥がした方がきれいになるのでそうします。100年以上経っていても、響板ニスも外装ニスも、掃除をするだけで新品のように光ってくるのは確かに驚きです。昔のニスはすべて自然のもので作っていましたので、その材料にも技術にも頭が下がりますね。明子
今の感覚からすると、響板の目がまっすぐで一枚一枚の幅がとても広いようですね!しかも旧塗装の色がまだみずみずしく輝きすらあります。製造から40年も経たない通常の日本製アップライトの響板が、白茶けたorダークブラウンの元気のない色なのに、このピアノはほぼ100年経ってますよね。
返信削除ウチにも国産60年物がありますが、木目自体はこんなに詰まっておらず曲がってますが、やはり底力のある黄金色に輝いています。支柱も、親板の後ろ側も、全部。60年前より以降で、なにか製造方法が大きく変わったのでしょうね。我々には分からずあまり話題にならない、でもたぶん楽器には大切な気がするその違いをもっともっと、発信していって欲しいです。
響板ニスは、響板割れ修理が必要ない場合は剥がさずそのまま使っても何も問題ないほどです。割れの修理をする場合は、全部剥がした方がきれいになるのでそうします。
返信削除100年以上経っていても、響板ニスも外装ニスも、掃除をするだけで新品のように光ってくるのは確かに驚きです。
昔のニスはすべて自然のもので作っていましたので、その材料にも技術にも頭が下がりますね。
明子