1911年製エラール 平行弦1m85 シェラトンスタイル
キャスターの一つが外れていたので直していたら、中からバネが出てきました。
なぜこんなところにバネが入っているのだろう?必要あるのかなあ?
あーそうか、6本脚だから!
脚が3本ならあり得ないことですが、4本以上の場合、
時が経って木が変形したりするとどこかの脚が宙に浮いてしまいます。
あるいは床が平らでない場合、浮いてしまう脚が出てきます。
すべての脚が地についてピアノを支えられるよう、中にバネを入れ、床面に合わせてキャスターが上下するように工夫されているのです。
見えないところで素晴らしい工夫がされているのだ、と感心しました。
ちなみに、このバネ付キャスターについては、1831年にアンリ・パープが特許を申請しています。
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