2014年6月28日土曜日

エラールとプレイエルの違いについての考察 その4

 1907年製エラールの支柱
 
1886年製プレイエルの支柱
 
1882年製エラールコンサートグランドピアノ
 
 
エラールとプレイエルの職人の仕事について
 
ピアノ製作の中には様々な職人の仕事が含まれています。
木工職人、鉄工職人、外装の装飾をする職人、ニス塗り職人、鍵盤の象牙を貼る職人、アクションを組み立てる職人、弦を張る職人、など色々な職人の仕事が集まって一台のピアノが出来上がります。
昔の職人の仕事の質の高さにはしばしば驚かされるのですが、中でもエラールの仕事はため息が出るほど素晴らしいです。
ピアノを解体して触っているとわかりますが、隅々まで完璧、見えない部分も手を抜かない、仕事へのこだわりと姿勢の厳しさをひしひしと感じるのが、エラールです。
もともと家具職人の家だったからでしょうか、木工仕事は格別に完璧です。
質の高い仕事の集まりにより出来上がったエラールピアノには、何とも言えない風格や存在感があります。
 
一方プレイエルの仕事は、もちろん今の私達から見て尊敬すべき質の高さなのですが、エラールに比べると普通レベルです。
 
続く。

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