2014年3月9日日曜日

エラールの歴史 その12

エラールアクション
 
鉄のバーと板との組み合わせ鉄骨
 
 
エラールの歴史 その12

セバスチャン・エラールの死後、彼が発明したダブルエスケープメントアクションをさらに改良し、完成させたのは甥のピエール・エラールだった。
1843年の特許取得で、エラールアクションの最終的な型が決まったと言える。
また1850年には、弦のテンションを支えるための、鉄のバーと板との組み合わせ鉄骨の最終的な形が決まり、ロンドンで特許を取得する。

ピエールは研究熱心な技術者だった。
最初はハープの、のちにはピアノの構造を懸命に考えた。
叔父のセバスチャンの発明の速度に付いていくのは簡単ではなかっただろう。
叔父亡き後、アクションをさらに改良し完成させたピーエルは、セバスチャンの片腕だったと言えると思う。

参考資料:
Runé BEAUPAIN著 'LA MAISON ERARD - manufacture de pianos 1780-1959'
Mon bien cher Oncle - Correspondance de Pierre Erard à Sébastien Erard (ピエール・エラールよりセバスチャン・エラールへの手紙、Laure Barthel , Alain Roudier編)

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