2026年5月18日月曜日

1857年製オーシェール・フレール モデル2 キクイムシ

ヒッチピン板 

底板


燻蒸トラックの中

密閉されました

注入されたガス



1857年製AUCHER FRÈRES(フランス・パリ)モデルNo.2
ピアノが到着して観察してみると、大きな問題に気づきました。
無数に開いたキクイムシの穴です。
古いピアノにはよく見られる穴なのですが、これが昔に開けられた古い穴の名残なら問題ありません。
しかし今も中に虫が住んでいたり、卵が残っていて今後生まれて出てきたりすると、ピアノの木がどんどん食べられていきますし、出てきて他のピアノや家具や家などに移ってしまうと大変なことになります。
殺虫剤を注入しながらしばらく様子を見ていたのですが、どうも古い穴ばかりではないようで不安が募りました。
5年前にも一度、古いフランスピアノにキクイムシが出て駆除した経験があるので、恐ろしさをよく知っていました。
キクイムシは、木の中に卵を産み、その卵が孵って生まれた幼虫は木を食べて穴を開けながら成長するそうです。
放っておくと木の中はトンネルだらけのスカスカになってしまいます。

殺虫剤を根気よく注入して駆除する方法もありますが、完璧に駆除するには、専門家による燻蒸(ガス室で殺虫、卵も死にます、小さな穴の中まで浸透しますので、完全駆除できます)しかありません。
非常に高価な駆除作業ですが、お客様と相談して、行うことに決めました。

これから暖かくなり、キクイムシが活動を始める時期が来る前にやる必要がありました。
急いでピアノを解体し(解体しなくてもできる作業ですが、燻蒸トラックにピアノを自分たちで運び込まなければならないため、なるべく軽くするために解体)、準備して、専門家により3日間かけて燻蒸をしていただきました。

ガス室に閉じ込めて虫を殺すことには、少々罪悪感がありましたが、ピアノを救うためには仕方がないことでした。

これでキクイムシは完全駆除され、安心して作業に取り掛かれます。

STOP WAR !

0 件のコメント:

コメントを投稿