2021年7月6日火曜日

ポストショパン時代のエラール VS プレイエル 脚の土台1(エラール)

 




1857年製ERARD モデル2 グランドピアノ2m12
ひどい虫喰いの被害にあった脚の土台の問題でストップしていたエラールの修復を、ようやく再開することができました。

専門家に依頼していた新しい土台が出来上がり、送られてきたのですが、その完璧な仕事に感激、そして感謝の気持ちでいっぱいです。
オリジナルの通りのデザインでしっかりと頑丈な土台を作ってくださり、そしてオリジナルの脚に合わせた木ネジを切ってくださいました。
特にこのネジ切りは、やってくれる職人がいるとは私は思っておらず、別の方法で脚を取り付けることを考えていたのですが、なんと!いたのです、素晴らしい技術者の方が。
雄ネジと雌ネジの両方を作り直すのならまだ出来そうなものですが、160年前のフランスの雄ネジに合わせた雌ネジを作るというのは、大変難しそうです。
特殊な刃物を製作して、ネジを切ってくれたそうです。
出来上がりは完璧で、しっかりと脚をはめることができます。

素晴らしいお仕事をありがとうございました。
土台を作って下さったのは、静岡の木糸土さん
ネジを切って下さったのは、静岡の石田工芸さん

これからは、私の新たな挑戦が始まります。
この土台の装飾を仕上げなければなりません。

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