2021年6月10日木曜日

ポストショパン時代のエラール VS プレイエル 整音(プレイエル)

 





1860年製PLEYEL モデルPetit Patron グランドピアノ 2m20
音色を整える作業を行いました。
まずは、ハンマーの頭が弦に対してまっすぐ均一に当たっているかを見るために、ハンマーを持ち上げて弦に押しつけた状態で弦を1本ずつはじいて微妙な音の違いを聴き取ります。
ハンマーに傾きがあるときは、頭をやすりで少し削って真っ直ぐにします。
全てのハンマーの当たりが揃ったら、今度は打弦音を聴いて音色を揃えます。
飛び出ている音や硬い音のハンマーには針を刺してフェルト内の圧力を変化させ、音を柔らかくします。

これでひとまずプレイエル完成としたいと思います。
全体的に音がクリアーなので、もう少し柔らかくした方が良いかな、などと迷うところなのですが、響きの美しさには満足していますので、少し弾いたりしていきながらまた考えていきたいと思っています。
1857年製のエラールと比較しながらの修復のつもりでしたが、エラールの方の作業が大幅に遅れております。
エラールが完成し、2台の修復比較、そして弾き比べの後、販売する予定です。
エラール完成までもうしばらくお待ちいただけますよう、お願いいたします。

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