2020年11月15日日曜日

ポストショパン時代のエラール VS プレイエル 解体7(エラール)

 






1857年製ERARD モデル2 グランドピアノ2m12
全てのビスを取り外して、これで鉄の板を外せると思ったら、まだ外れません。
板の左端を押さえている金属のパーツを取り外すことにしました。
ところがビスを外しても全く動きません。
少し削ってスケールを差し込んでみたら、15mmも中に入っていることがわかり、仕方なく取り出せるまで削りました。
ようやく出てきたパーツは、文鎮のように重くしっかりした鉄の部品でした。
さらに、鉄の板もケースの中に埋め込まれており、また少し削り、ようやく全てを取り外すことができました。
とにかく、エラールを解体するのは簡単ではなく、びっくりの連続です。
ここまで神経質に頑丈に作られていたら、張力に負けずびくとも動かないだろうと思われます。
おそらく作った時点では、二度と解体することを予想しておらず、びくともしない頑丈なピアノ作りを目指していたのだと思います。
昔のピアノ職人の技術と熱意には、頭が下がります。

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