2018年7月6日金曜日

1907年製プレイエル モデル3 アクション修理14





1907年製プレイエル モデル3(2m05 ) アクション修理
お客様宅へアクションを運び、ピアノの中へ入れて最終調整をしました。
仮調整はしてあるものの、机の上とピアノの中ではアクションの動きが微妙に違いますので、ピアノに合わせて微調整をしていきます。
部品が古く弱っている面もあり、新しいピアノのように完璧にはいきませんので、もっともっと完全にしたい気持ちと戦いながらも、まあまあのところで妥協することも大切で、そうすることによりタッチがまとまっていきます。
古いピアノを扱うのと新しいピアノを調整するのとは、つくづく別の仕事だと感じます。
ハンマーフェルトを新しく巻き替えましたので、柔らかく美しい音色が戻りました。
プレイエルらしい、ちょっと鼻にかかったようなフランス的な発音も甦りました。
以前修復した方がピン板交換もされたようなので、本体はまだまだ長持ちします。
1907年製プレイエル モデル3のアクション修理の終了です。

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