1852年製パープ コンソールピアノ ハンマーの微調整

1852年製PAPE コンソールピアノ
ロングセンターピンでつながっているハンマーは、一つ一つフレンジで取り外せないため、ハンマーの走り調整（ハンマーがまっすぐに弦に当たるような微調整）ができません。
シャンクを温めてハンマーの傾きを調整することはできるのですが、やりすぎるとセンターピンのガタ（遊びが出来てしまい雑音が出るので、センターピンを再度交換しなければならない）が起きてしまうので、注意が必要です。
また、このアクションではハンマー同士の隙間が大変狭く、微妙なところで隣のハンマーと当たってしまうので、少しずつ削って微調整しました。
緊張しながら根気よく作業をしました。
完璧を目指さず、程々のところで妥協しながら、全体的にきちんと機能するよう整えるのがコツです。