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2026年2月4日水曜日

これまでに修復したピアノ18

 1924年製(推定)スタインベルグ ベルリン
2015年修復


STOP WAR !

2015年12月29日火曜日

岡本太郎さんのピアノお披露目コンサートの動画

12月24日に岡本太郎記念館で開かれたクリスマスコンサートの動画が、
Youtubeで公開されました。お聴きください!
 
ピアノ:1924年製STEINBERG BERLIN
演奏:梅田智也さん

 
 
こちらは、当日の夕方HNKニュースの中で紹介された動画です。

2015年12月25日金曜日

岡本太郎さんのピアノお披露目コンサート終了

 
9月に修復を完成した岡本太郎さん愛用のピアノ、1924年製STEINBERG BERLINのお披露目クリスマスコンサートが、
岡本太郎記念館の太郎さんのアトリエで行われました。
太郎さんの母校の小学3年生たちが招待され、私がピアノの中を見せたりして少し説明した後、演奏を聴いてもらいました。
ピアニストの梅田智也さんは、太郎さんが好きで良く弾いていたモーツァルトやショパンを素晴らしい音で演奏して下さり、とても素敵なコンサートになりました。
途中、感動的な美しい音を何度も聴かせてくれた梅田さんには、感謝とともにブラヴォーを送りたいです。
小学生の子供たちも、興味を持って聴いてくれました。
ピアノの修復、ということもちょっとお話ししたのですが、誰か一人くらいの心には残ったかな?
子供たちにこのような機会を与えて下さった岡本太郎記念館の企画にも感謝です。

2015年12月22日火曜日

岡本太郎さんのピアノ 修復完成お披露目コンサート


9月に修復を完成した岡本太郎さん愛用のピアノ、1924年製STEINBERG BERLINのお披露目会が、24日(木)10時より岡本太郎記念館の太郎さんのアトリエで行われます。
ご興味のある方は、どうぞ聴きにいらしてください。
 
日 時: 12月24日(木)10:00~14:00の間に3回行われます
招 待: 港区立青南小学校3年生(3クラス)
奏 者: 梅田智也氏  東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程在籍中
     第12回(2014年)東京音楽コンクールピアノ部門第1位
会 場: 岡本太郎記念館アトリエ
 
岡本太郎記念館
 
 
 
 
 


2015年10月18日日曜日

岡本太郎さんのピアノ修復を終えて



岡本太郎さんのピアノ修復を終えて
 
 2015年4月より9月までの半年間をかけて、岡本太郎さんのピアノ(1924年製STEINBERG BERLIN)の修復をさせていただきました。私にとって一つの挑戦だったこの仕事を満足できる形で終えることが出来、大変嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ピアノ修復については15年余りの経験を積んできておりますが、今回の仕事で私自身が初めて行った挑戦が二つありました。

 一つは、駒の修復です。このピアノは、低音の駒が割れてしまっていました。駒は弦の振動を響板に伝える役割をする大切な部品ですので、しっかりと修復しなければなりません。今までの私には経験のない大がかりな木工修理でしたし、失敗は許されないので、始めは外注に出そうかとも考えたのですが、自分でやってみようと思い立ちました。岡本太郎さんの「常に自分にとって困難な道を行け」という言葉に後押しされたためです。難しい仕事ではありましたが、自分自身で良く良く考え、また仲間の技術者のアドバイスも助けになり、最終的には無事、満足する形で完成することができました。今まで自分には出来ないと思っていたことが出来たという経験は、自分の自信になりました。困難なことにも勇気をもって挑戦し、全力で考え進んで行けば道は開けるのだ、ということを教わりました。

 二つ目の挑戦は、新しく張り換えた弦の選択についてです。今までの経験の中では、この時代のピアノ修復には世界的に定評のあるドイツ弦を使用していました。しかし今回は、フランスのステファン・ポレロさんの弦を使用したいと思いました。なぜなら最近の自分の修復経験からこの弦の響きをとても気に入っていたからです。ただ、迷いもありました。ピアノはドイツ製なのだからドイツ弦の方が合うのではないだろうか、他の修復師なら迷わずドイツ弦を使うだろう、選択が間違っていて変な音になったらどうしよう・・・。一度弦を張ったらやり直しはできません。そして、結果は最後に音が出た時にしかわかりません。この選択は一種の賭けのようなものでした。今までの経験上間違いなく、他の修復師にも定評のあるドイツ弦を使えば無難だけれど、自分の信じる方法を試してみたい、という気持ちが私にありました。私にこの仕事が依頼されたのだから少しばかり私らしさを込めても良いはずだ、自分らしい仕事をしたい。でも自分のピアノならまだしも、他人から預かったピアノで不確定な仕事に踏み切るのはいかがなものか・・・。

では数多くいるピアノ修復師の中でなぜ私にこの仕事が依頼されたのか、記念館の方のお話では、太郎さんが10年余りパリに暮らしたことと私が10年余りパリで仕事をしてきたことに何かの縁を感じたので、とのことでした。ふと、フランスが好きだった岡本太郎さんは私がドイツのピアノにフランスの風を吹き込むことを許してくれるのではないか、という気になりました。

どうしようか迷っていたその頃、太郎さんがお寺の鐘の製作を手掛けたということを知りました。名古屋の久国寺の「歓喜の鐘」です。太郎さん自身、出来上がって音を聴くまでどんな音になるかわかりませんでした。失敗するかもしれないと思ったそうです。でも、自分らしい作品を作らなければ自分がやる意味がないではないかと考え、思い切った設計で誰にも作ったことのない鐘を作りました。初めて音を聴いたときは「奇妙な音」だと思ったそうです。個性的な響きを持つこの鐘は、今日まで人々に愛され続けているようですが、私もその音を聴いてみたいと思い、インターネットで探して聴いてみました。確かに個性的で複雑な音でした。その時、私は私の思う方法でピアノ修復をしよう、と決めました。

最終的に音を聴くまで不安でしたが、結果には満足しています。優しい音で明るく良く歌うピアノとなりました。そして太郎さんの鐘とも共通する、多くの複雑な響きを持つ魅力的な音になったと思っています。ドイツ的かフランス的かなどということはどうでもよくなりました。私は自分の仕事に満足しました。他の人がどう評価するかはわかりません。でも太郎さんは、そんなことはどうでもよい、自分の信じる道を突き進め、とおっしゃるでしょう。

このピアノ修復の仕事を通して、私は多くのことを学ばせていただきました。迷った時は太郎さんに相談し、太郎さんとの対話があったからこそ、勇気を出して進むことが出来ました。岡本太郎さんには大変感謝しています。

このピアノが、明るく歌い続け、多くの人々を幸せな気持ちにさせてくれることを願ってやみません。

2015年9月30日 北軽井沢にて
ピアノバルロン・ジャパン 和田明子

2015年10月17日土曜日

1924年製スタインベルグ 修復前と後の音 その3

1924年製STEINBERG BERLIN
修復前と後の音の違いをお聴き下さい。
 
修復前の音5
 
修復後の音5

2015年10月16日金曜日

1924年製スタインベルグ 修復前と後の音 その2

1924年製STEINBERG BERLIN
修復前と後の音の違いをお聴き下さい。
 
修復前の音3
 
修復後の音3
 
 
修復前の音4
 
修復後の音4

2015年10月15日木曜日

1924年製スタインベルグ 修復前と後の音 その1

1924年製STEINBERG BERLIN
修復前と後の音の違いをお聴き下さい。
 
修復前の音1
 
修復後の音1
 
 
修復前の音2
 
修復後の音2

2015年10月14日水曜日

1924年製スタインベルグ 外装修復

 
1924年製STEINBERG BERLIN  外装修復
外装は、再塗装をせずオリジナルのまま残すとのご希望でしたので、掃除のみ行いました。
 
修復前のピアノ

磨き作業

修復後のピアノ
 
 
磨き前のペダル

磨き後のペダル
 
化粧板の剥がれ

化粧板の貼り直し

2015年10月13日火曜日

1924年製スタインベルグ アクション修復

1924年製STEINBERG BERLIN  アクションの修復
 
修復前のアクション

修復後のアクション
 
 
修復前の鍵盤

修復後の鍵盤

修復後の鍵盤
 
 
タッチの調整

調律

2015年10月12日月曜日

1924年製スタインベルグ 本体修復その2

1924年製STEINBERG BERLIN  本体の修復
 
修復前のバス駒
 
割れたバス駒
 
バス駒修復
 
バス駒修復
 
修復後のバス駒
 
 
修復前の鉄骨
 
修復後の鉄骨

2015年10月11日日曜日

1924年製スタインベルグ 本体修復その1

1924年製STEINBERG BERLIN  本体の修復
 
修復前の弦
 
張弦作業
 
修復後の弦
 
 
 
修復前の響板
 
響板修復

修復後の響板


2015年10月10日土曜日

1924年製スタインベルグ 納品

 
 
 
 
 
4月から約半年間をかけて修復してきた1924年製STEINBERG、岡本太郎さんが生前愛用されていたピアノが完成し、南青山にある岡本太郎記念館の太郎さんのアトリエに帰っていきました。
私が自分の工房を持ってから、自分のピアノではなく他人のピアノの修復を依頼されたのは初めてのことで、しかも岡本太郎さんの愛用されたピアノとのこともあり、大変緊張しながらの仕事でしたが無事に完成し納品することができ、感無量です。

出発の前日、家族とともに、ささやかなお別れ会をしました。
色々と協力し支えてくれた家族に感謝します。
アシスタントとして一生懸命仕事をしてくれた新澤津志乃さんに感謝します。
私に勇気と知恵を与えてくれた岡本太郎さんに感謝します。

明日から、修復の詳細のダイジェストと音の録音をお伝えしていきます。

2015年9月10日木曜日

1924年製スタインベルグ 修復しました


 
1924年製STEINBERG アップライトピアノ
岡本太郎さんが生前愛用されていたピアノを、岡本太郎記念館の依頼によりこの春から修復してきました。
まもなく完成です。
修復の様子は、こちらで連載が始まっています。
 
このピアノの修復を通して、私はたくさんのことを学ばせていただきました。
太郎さん、パワーをありがとう!