フランス・パリのピアノ修復工房で10年半働き、帰国して東京で仕事を始めたピアノ調律師です。 パリで知った戦前のフランスピアノの魅力を日本の皆様にもお伝えしたいと考えています。 このブログでは、ピアノ調律師として、修復師として、また一人の人としての日々の活動をご紹介していきます。
こんにちは、ピン板の表面に黒い模様がありますね。アップライトでも分解すると、ピン板に赤っぽいベンガラのような色が残っています。これは製造時にピン板と鉄骨との密着を見た痕だと聞いておりますが、弦圧調整で鉄骨の高さを変えた時も、ピン板と鉄骨の密着の再調整が必要なのでしょうか?ふつうあまりしないようですが、高音の伸びとかに影響しますか?
この黒色は、おっしゃる通りピン板と鉄骨をぴったり合わせる作業の時に塗られたものだと思います。弦圧調整の後に密着の再調整をしたことは私自身はないのですが、もし大きく隙間が出来るようなら薄い板などを挟むのが良いかもしれませんね。高音の伸びに影響するとは思わないのですが、張力をかけた時にピン板と鉄骨がしっかり安定しているのが望ましいと思います。
御返事ありがとうございました。弦圧おかしかったので鉄骨の載る板を削って再調整やりました、という中古のピアノを買った時に、最初どう弾いても次高音より上が死んで全然鳴らなかったのです。それが5年位掛かって不思議なことに中音寄りのキーから順番に鳴るようになって来たので、上記の疑問を持ちました。弾き込みによる現象ではなく、何か機械的な接触の問題だったのかな?と。しかしそれは高音の鳴りにはあまり影響しないのですね・・たいへん勉強になりました!
5年かかって鳴るようになった原因のはっきりした答えは私には分からないのですが、とにかく鳴るようになって良かったですね!修復したピアノは、新しい響板ニスを塗った直後は鳴りが悪く、何年もかけて乾いていくと鳴りが良くなってくるということがよくありますので、そのようなことかも知れません。
こんにちは、ピン板の表面に黒い模様がありますね。アップライトでも分解すると、ピン板に赤っぽいベンガラのような色が残っています。これは製造時にピン板と鉄骨との密着を見た痕だと聞いておりますが、弦圧調整で鉄骨の高さを変えた時も、ピン板と鉄骨の密着の再調整が必要なのでしょうか?ふつうあまりしないようですが、高音の伸びとかに影響しますか?
返信削除この黒色は、おっしゃる通りピン板と鉄骨をぴったり合わせる作業の時に塗られたものだと思います。弦圧調整の後に密着の再調整をしたことは私自身はないのですが、もし大きく隙間が出来るようなら薄い板などを挟むのが良いかもしれませんね。高音の伸びに影響するとは思わないのですが、張力をかけた時にピン板と鉄骨がしっかり安定しているのが望ましいと思います。
返信削除御返事ありがとうございました。弦圧おかしかったので鉄骨の載る板を削って再調整やりました、という中古のピアノを買った時に、最初どう弾いても次高音より上が死んで全然鳴らなかったのです。それが5年位掛かって不思議なことに中音寄りのキーから順番に鳴るようになって来たので、上記の疑問を持ちました。弾き込みによる現象ではなく、何か機械的な接触の問題だったのかな?と。しかしそれは高音の鳴りにはあまり影響しないのですね・・たいへん勉強になりました!
返信削除5年かかって鳴るようになった原因のはっきりした答えは私には分からないのですが、とにかく鳴るようになって良かったですね!
削除修復したピアノは、新しい響板ニスを塗った直後は鳴りが悪く、何年もかけて乾いていくと鳴りが良くなってくるということがよくありますので、そのようなことかも知れません。