2021年7月28日水曜日

ポストショパン時代のエラール VS プレイエル ダンパー1(エラール)

 







1857年製ERARD モデル2 グランドピアノ2m12
ダンパーアクションの修理に取り掛かりました。
どこもかしこもボロボロで、全てやり直す必要があります。
エラールのオリジナルダンパーアクションは、他のメーカーには見られない独特な形をしています。
ダンパーは弦の下から押さえる形で、ダンパーアクションは一体型となっていて、組み立て後は一つ一つのダンパーを取り外すことはできません。
技術者にとっては不便な形なのですが、エラールはこの形のダンパーアクションを100年近く採用し続けていましたので、よほど利点を認めていたのだと思われます。
製作当時の職人のサインが見られました。

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