2020年11月23日月曜日

ポストショパン時代のエラール VS プレイエル 響板修復1(エラール)

修復前の響板

響板の割れ

特殊なノミで割れを開く

埋め木材が割れにぴったり収まるように加工

埋め木材を糊付け

飛び出た部分を削って平らにする

すべての埋め木が完了

1857年製ERARD モデル2 グランドピアノ2m12
響板修復を始めました。
古いピアノは、響板に割れやヒビが見られるものがほとんどです。
長い年月の間に木が乾燥してきたためです。
響板が割れたらピアノは終わり、と思っている方も多いようですが、全くそんなことはありません。
例えば割れたままでも、ピアノは良く響き、良く歌います。
ただ割れがひどくなると、音を出した時にビリビリと雑音が発生してしまうことがありますので、修復の際には割れやヒビを全部埋めて一枚の板に戻します。
埋め木材は、響板材と同じ松の木で作られています。

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