2015年11月28日土曜日

1843年製プレイエル スクエアピアノ 弱音ペダル






1843年製PLEYEL スクエアピアノ
弱音ペダルの機能について、ずいぶん悩みました。
オリジナルは、一音一音につき細いフェルトが用意され、ぺダルを踏むとハンマーと弦の間にそれらのフェルトが入る形でしたが、私は同じように作って完璧に機能させることはとてもできないと思いました。
このピアノはハンマーがすごく小さい上に、ハンマーとハンマーの間隔がとてもタイトでぎりぎりなので、一音ごとのための細いフェルトを付けてそこへ完璧に命中させるのはとても難しい。
そこで、現代風に一枚のフェルトを貼り、弱音ペダルが機能するようにしました。
フェルトの幅の調整には、何度も付けたり外したりしなければならず、時間はかかりましたが結局はうまく機能するようになったと思います。
ただ、オリジナルの形がなぜあのようだったのかという疑問は残り、昔の人のこだわりがあったのだろうか、どういう利点があってそうしたのだろうかという問いへの答えは見つかっていません。

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