2023年1月10日火曜日

2023年はピン板の年

 
1897年製エラール 平行弦グランドピアノのピン板

1920年製ガヴォー アップライトピアノのピン板


2023年がスタートしました。
今年は、エラールの平行弦とガヴォーのアップライトの、2台のピン板を作り直さなければならないという難題を抱えているので、年始から頭を悩ませています。
私は、もっと簡単な形状のピン板の作成はやったことがありますが、この2台のような難しいピン板を一人で作った経験がありません。
思えば修復を始めた頃は、自分でピン板作りまでやるとはとても思っていませんでした。
自分で工房を持ってからも、ピン板の状態の良いピアノを探して修復をしており、ピン板の傷んだピアノの修復は自分には無理だと思っていました。
そんな私の思いや希望とは関係なく、課題はやってきました。
今年は、今までの修復人生の中で最大のチャレンジの年となりそうです。

時はどんどん経っていきます。
私が修復の勉強を始めた2000年頃は、1900年製のピアノが100歳、今年はそれが123歳となります。
2000年頃には、まだ古いピアノでも状態の良いものがたくさんありましたが、今はピアノも歳を取り、木が老化してきています。
ショパン時代のピアノなど歴史的に重要で後世に残すべきピアノも、ピン板の修復なしにはまともに演奏する状態にもっていけないケースが多くなったと思います。
今後はますますそうなります。
ピアノ修復は、ピン板修復を避けては語れないと感じています。
その点について、より正確なことを自分が語れるようになるために、今年は実践しながら考えていこうと思っています。

やれるかなあ?と怖い気持ちもありますが、やるしかありませんね。



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