1908年製ERARD 平行弦グランド 1m85
白鍵の剥がれた象牙を貼り直しています。
ほぼ全ての白鍵の象牙が剥がれてしまいました。
手前の部分だけでなく奥の象牙や小口も次々に剥がれ、貼り直しにかなりの時間がかかっています。
接着剤は、白色を付けたニカワです。
このように多くの象牙が剥がれてしまう鍵盤は、以前に漂白されたことのあるもの、それから黄色くなった象牙を白くするためにサンドペーパーで削り、象牙の厚みがかなり薄くなってしまっているものに多いです。
このピアノの象牙もすごく薄くなってしまっており、良い状態とは言えません。
限られた象牙をみんなで長く使うために、多少の黄ばみは我慢していただけると良いのではないかなあ、と作業をしながら思いました。
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