2018年6月8日金曜日

1907年製プレイエル モデル3 アクション修理1







1907年製プレイエル モデル3
お客様からアクション修理のご依頼があり、アクションを持ち帰りました。
プレイエルのオリジナルアクションです。
このピアノは2m05のグランドピアノで、素晴らしい音色がしていますが、アクションのガタつきが多く弾きにくい感じになっていました。
本体は状態が良いので、アクションをきちんとやり直せば、もっとピアノの良さを発揮できると思います。
ガタつきの原因は主に、センターピンの緩みと鍵盤ブッシングの消耗ですが、この機会に必要な修理を全て行うことになりました。

まずはハンマーを取り外し、フランスのアトリエ・デフジェーに送り、ハンマーフェルト巻き替えを依頼しました。
アトリエ・デフジェー:http://www.les-ateliers-desfougeres.com/index.html
このハンマーのセンターピンはロングセンターピンといい、セクションごとに一本のセンターピンで繋がっています。
フレンジがなく、一つ一つ取り外せないので不便さがありますが、プレイエルが長い間この形にこだわっていたことを考えると、この形独特のタッチがありそこにプレイエルのこだわりがあったように、私には思われます。

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